母乳と血液の関係について


子供を出産すると女性は母乳が出るようになります。母乳は乳房の中の乳腺房という場所でつくられます。乳腺房の周りにはたくさんの血管があり、そこを流れる血液が母乳の原料となります。つまり、赤ちゃんは母乳という形で母親の血液を飲んでいるわけです。母乳には重要な役割が二つあります。一つ目は赤ちゃんを成長させる役割です。乳児は食べ物を食べられません。そこで生きるために母乳を飲むのです。母乳は栄養価が非常に豊富で、それだけで成長に必要な栄養を賄えます。もう一つの役割は免疫効果です。生まれたばかりの赤ちゃんは免疫機能が非常に弱く病気にかかりやすいです。そこで、母乳を通じて母親の免疫が赤ちゃんをウイルスから守るのです。授乳は母としての喜びですが重要な役割です。しかし、母親には肉体面で大きな負担がかかります。母乳は血液から出来ているので授乳は体から血を抜いているのとほぼ同じです。そのせいか授乳期間には立ちくらみといった貧血の症状が現れる人もいます。その為、授乳中は貧血予防が欠かせません。対策としてはバランスの良い食事に加えて鉄分を積極的に取り入れることです。鉄分を含んだ食品はたくさんありますが、その中でも特に高野豆腐が良いです。高野豆腐は値段も安く長期保存も可能です。また、原料が大豆なので鉄分の他にたんぱく質も摂取出来ます。加えて、他の食品と組み合わせも可能です。例えば、ヒジキと一緒に炒め煮にしたり、こんぶや野菜と煮物にしても低カロリーで栄養満点のおいしいおかずです。しかし、どんなに体に良い食品でも取り過ぎは良くありません。もし、疑問や不安な点があればかかりつけの助産師や産婦人科の医師に相談してみて下さい。