母乳に含まれる栄養とその恩恵について


母乳に含まれている栄養はとても良いとされており、栄養面以外でも免疫がつくなど様々な効能もあると言われています。
昭和の時代に生まれた子供達は母乳よりも粉ミルクといった考え方の人も多かったようですが、近年では母乳の良さと乳児に与える影響が見直され、ほとんどの産院や病院で完全母乳がすすめられています。

母乳は血液からできており、母親の体内の高濃度な栄養分が抽出されているものです。
実際に食事をしたものが直接乳児へと移行することとなるのでもちろん食事内容にも気をつける必要があります。塩辛いものを食べると乳もしょっぱくなりますし、甘いものばかり食べていると甘い味になります。
乳児は基本的に甘いものを好む為塩辛いものを食べている乳は飲むことを拒否する場合もあります。一方で甘い味の乳は糖度が高すぎて健康にあまりよくありません。育乳にはたんぱく質、炭水化物、繊維質などバランスよく摂取することがとても大切になってきます。
実際に授乳中の母親はマラソンを走っているぐらいのカロリーを消費するといわれており、その分十分な栄養を蓄えておくことが必要となるのです。

それでは栄養が高くてよくでる乳にするにはどうすればよいのでしょうか。
まず上質な睡眠が必要となります。乳児の世話をする母親にまとまった睡眠をとる時間はあまりありませんが、それでも赤ちゃんが寝ている隙を見計らって眠ることが重要です。
また子供によく吸わせることで乳の分泌も良くなるといわれており、乳頭亀裂などで痛い場合や夜中の授乳が大変といった理由で粉ミルクに代用したりするとだんだん出なくなる可能性もあるので注意が必要です。
そしてもっとも大切なのはバランスのとれた食事です。特に根菜等は体を温める効果もあるのでよく出やすいといわれています。このような野菜などを取り入れながら低塩分の和食を中心とした食事が要となります。