タバコが与える母乳の影響


授乳中の喫煙は、母乳に様々な影響を及ぼすだけでなく、与えられた赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまいます。

まず、お母さんがタバコを吸うと、母乳の分泌が減ってしまいます。
ですから母乳が少なくなり、赤ちゃんが十分に飲めなくなってしまいます。

また、タバコを吸った後、すぐに授乳をすると、タバコに入っているものとほぼ同量のニコチンが検出されます。したがって、赤ちゃんもニコチンを同じだけ摂取することになってしまいます。

 

ニコチンがたっぷり入った母乳を飲んだ赤ちゃんは、急性ニコチン中毒になる可能性があります

急性ニコチン中毒は、嘔吐や下痢、不眠や不機嫌などの症状が現れます。赤ちゃんは臓器がまだ大人に比べて未発達なので、少しの症状でも命取りになってしまう場合もあります。
最悪の場合、意識障害が起こり、重い後遺症が残ります。

 

乳幼児突然死症候群になるリスクも上がります

母乳中に一酸化炭素も多く含まれてしまいます。
一酸化炭素が増えると、母乳を作るために必要な血中酸素が不足してしまうため、おいしい母乳を作ることができなくなってしまいます。

 

タバコを吸う事よりも母乳をあげる事の方が大切

タバコの影響よりも、母乳の栄養の影響の方が大きいのです。
タバコを吸った後、すぐに赤ちゃんにおっぱいをあげてしまうとダイレクトに影響が出てしまうため避けなければいけません。タバコの影響は喫煙後、1~2時間ほどでかなり低下するので、喫煙後3時間以上あけて授乳をすれば影響を減らすことができます。
しかし、授乳中の赤ちゃんへの影響は受動喫煙というものもありますので、禁煙をすることが重要です。